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歯周病

歯周病が心配。口内の変化やケアが気になるみなさまへ

歯周病は、歯肉に炎症をひき起こし、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまう病気です。歯の土台となる骨が失われれば、やがて歯も失うことになります。
自覚症状はほとんどなく、ついに痛みが出て気付く頃にはかなり進行し、手遅れになっているケースがよくあります。 実は、虫歯で歯を抜くよりも、歯周病が原因で歯を抜くことの方が多く、また、全身疾患を引き起こす可能性もあるなど、その影響は口内にとどまりません。
虫歯以上の危険性を持つからこそ、歯周病は自覚症状がないうちから検査を行い、対策を行うのがおすすめです。
当院では、初診時や定期健診の際など、無料で歯周病菌をお調べすることが可能です。現状を把握してこそ、正しい対策を行うことができますので、お口の中の状態が気になる方は、ぜひこちらのサービスをご活用ください。


もしかして歯周病?こんなお悩みはありませんか?

不調がある

不調
  • 歯磨きをすると、歯ぐきから出血する
  • 口臭が気になる
  • 固いものが痛くて噛めない
  • 歯を指で触るとぐらぐらする
  • ぐらぐらしていた歯が、抜けてしまった

違和感がある

歯ぐきの腫れ
  • 歯が浮いた感じがする
  • 歯ぐきが腫れている気がする

見た目に異変がある

下がった歯ぐき
  • 歯ぐきが下がってきた気がする
  • 歯の長さが長くなってきた気がする

歯のケアに不安がある

汚れた歯
  • しばらく歯医者でお掃除をしていない
  • 鏡で見ると、歯の根元や歯と歯の間が汚れで埋まっている
  • 歯磨きに自信がない
  • 家族から口臭を指摘された
  • 妊娠中もしくは妊娠を考えている

歯周病って治療しないといけないの?放置した場合のリスクとは?

実は、歯周病は、虫歯以上に自覚症状がありません。虫歯も自覚症状はなかなか出ませんが、歯周病に比べればはるかに早く痛みが出るので気づくことができます。それに対し歯周病は、進行スピードがとにかく遅く、痛みを伴う自覚症状を感じるのは、60代後半から70代以上と言われています。重症化するまで痛みを伴う症状が出ないため、かなり進行して手遅れの状態になってから来院される患者様も多く見られます。
虫歯は歯を溶かす病気である一方、歯周病は歯を支えている骨を溶かす病気です。虫歯の場合は、虫歯の歯だけが治療の対象なので、他の歯を削ったり抜いたりすることはありません。しかし、歯周病の場合は、歯を支えている骨が溶けてしまっているため、もし歯周病が原因で1本でも歯が抜けたり、抜く必要がある場合は、その1本だけでは済まなくなる可能性が高いです。1本1本わかれている歯と異なり、歯を支える骨はひとつなので、他の残りの歯を支える骨の部分も、同じかそれに近い状態にまで進行していると考えるのが自然だからです。

歯周病の放置リスク

歯を支える土台となる骨が溶けてしまえば、虫歯のない健康な歯だったとしても、残すことができません。虫歯の治療ができるのも、歯をしっかりと支える骨があってこそで、土台が溶けてしまえば、どんなに良い詰め物やかぶせ物をしても、歯がぐらぐらして倒れてしまいます。 そのため、虫歯ですべての歯を失う方はほとんどいませんが、歯周病ですべての歯を失う方は、それなりにいらっしゃいます。

なかなか自覚症状が出ない歯周病ですが、重度に進行すると、痛みを伴う自覚症状が出始めます。痛み以外の症状としては、歯磨きをすると尋常ではない出血が起きる、歯ぐきがブヨブヨする、歯を指で触るとぐらぐら動く、口臭がかなりきつくなるなどです。しかし、ここまで進行した状態で歯医者に駆け込んでも、残念ながらもう手遅れです。 お掃除をしたり適切な歯磨き指導をしたりすることで、お口の中の環境を良い方向に変えることはできますが、1度溶けてしまった骨は、元の状態には戻りません。これが歯周病の怖いところです。どんなに手を尽くしても、それらはあくまで延命治療でしかなく、やがて歯を失うことになります。

また、最近では、歯周病が全身疾患に影響を与えているといった内容が、テレビなどでも取り上げられるようになりました。
代表的な全身疾患には、以下のようなものがあります。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳血管疾患
  • 認知症
  • アルツハイマー
  • がん
  • 誤嚥性肺炎
  • 早産による低体重児出産

お口の中の歯周病菌が全身に悪影響を及ぼしてしまうのは、唾液と一緒に歯周病菌を飲み込んでしまっているからではありません。 実は、歯磨きで起こる歯ぐきからの出血が関わっています。出血することで歯ぐきの細い血管が壊れ、そこから歯周病の原因細菌が入り込み、全身のさまざまな臓器に運ばれた結果として、全身疾患が引き起こされたり、悪化したりするのです。
これだけ聞くととても怖く聞こえますが、通常の健康状態であれば、そこまで心配はありません。なぜなら、血管内に細菌が入り込んでも、自分の体が持っている免疫という防御反応により、数時間で無毒化されるからです。ただし、何か基礎疾患を持っていて長期にわたり免疫が低下していたりすると、そのリスクは高くなります。
このように、歯周病の放置は、虫歯以上に危険なのです。


妊娠中は歯周病になりやすいって本当?

妊娠中は歯周病になりやすい

妊娠中は、ホルモンバランスの変化などで、歯ぐきの炎症が悪化しやすくなります。また、つわりの影響で、以前と同じようにお口の中をケアすることが難しくなります。このように、妊娠中はお口の中の環境が悪化しやすいからこそ、いつも以上に注意が必要です。
また、妊娠中に歯周病に罹患している場合、低体重児および早産の危険度が高くなると言われています。出産後はお母さんのお口の中の状態が悪いと、赤ちゃんのお口の中にも影響を与えてしまいますので、できれば妊娠前に検査を行い、早めに対処できると安心です。


歯周病が心配。歯医者ではどんな検査・治療をするの?

歯周病の治療は、まず、現在の状態をしっかりと把握するところから始めます。レントゲンを撮影して歯を支えるアゴの骨の状態を調べ、また、実際にお口の中を見て、歯ぐきの腫れの程度を検査します。これが歯科医院で行われる通常の歯周病検査になります。
そして当院では、これにプラスして、歯周病の原因細菌がどのくらいお口の中に存在しているのかを、無料でお調べしています。

歯周病の原因細菌は、肉眼では見ることができませんが、針先程度の汚れと唾液をお口の中から少量採取し、顕微鏡上で観察することで、実際に細菌を肉眼で確認することが可能になります。
なぜ細菌の状態を調べるのかといいますと、歯周病の原因細菌がどの程度存在するかが、適切な治療方針や治療方法を決定する判断基準になるからです。もし、お口の中をキレイにお掃除して、歯石を取り除いたとしても、唾液中に細菌が多数存在していれば、唾液中の菌が原因で歯周病が再発してしまいます。そのため、実際に細菌の状態を確認した上で、細菌が多い方にはそれを減らすための治療方針を、細菌が少ない方にはその状態を維持していくのに必要な治療方針を提案させていただいています。

治療終了後は、元々のお口の状態を考慮して、定期検診の目安の時期をお伝えしています。定期検診の際、ご希望の方には、同じく無料で細菌検査を行っています。検査の結果は動画で保存していますので、過去の状態と比較して確認することが可能です。


歯周病の治療期間は?

治療期間

軽度の方であれば1~2回程度、重度の方に関しては、どこまでの治療を希望されるかにもよりますが、複数回の通院が必要となります。
歯周病に関しては、治療が遅れると、歯の喪失を食い止められなくなる可能性がありますので、気になる場合は早めの受診がおすすめです。

歯周病の治療費用は?

費用

初診の場合、軽度の方は、レントゲンなども含めて4,000円~4,500円程度です。
重度の方に関しては、治療内容にもよりますが、通院1回あたり1,000円~2,500円程度になります。
これらは保険適用で3割負担の場合の目安の金額です。


ご予約・お問い合わせ

歯やお口のことでお困りの際は、いつでもお気兼ねなくご相談ください。


歯周病を予防するためには、どうしたらいいの?

歯周病を予防するためには、歯周病になりにくいお口の環境づくりが重要です。
当院では、診療時に、磨き残しの状態や歯ぐきの炎症が起きていないかをお伝えするとともに、歯ブラシやデンタルフロスの正しい使い方もお伝えしています。

定期検診では無料で歯周病菌の検査ができますので、もし細菌の状態に変化があった場合は、すぐに対策を取ることが可能です。歯周病は、軽度の状態で気付いて進行を食い止めることができれば、歯を支える骨が溶けてしまうようなこともありません。
歯周病から歯を守るには、定期的にチェックすること、そして、歯周病が疑われた際には少しでも早く治療を行うことが大切です。

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